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Chapter 2

アルゴリズムと論理:ソートと探索の世界

#ソート#クイックソート#マージソート#二分探索#時間計算量#分割統治

第2章: アルゴリズムと論理 - ソートと探索

膨大なデータをどのようにソートし、探索するかによって、プログラムの性能は天と地ほどの差が出ます。現代の検索エンジンや推薦システムの裏側には、高度なソートおよび探索アルゴリズムが隠されています。


1. データソート (Sorting)

ソートとは、データを特定の基準(昇順、降順)に従って並べるプロセスです。

アルゴリズム動作方式時間計算量(AvgAvg)特徴
バブルソート隣接する要素を比較して入れ替えるO(n2)O(n^2)実装は非常に単純だが性能は低い
クイックソートピボット(Pivot)を基準にデータを分割O(nlogn)O(n \log n)ほとんどの状況で最も高速
マージソートデータを半分に分割した後に再統合O(nlogn)O(n \log n)==安定ソート==であり常に一定の性能を保証

ソートの核心原理:分割統治 (Divide & Conquer)

複雑な問題を小さな問題に分割して解決する方式です。クイックソートやマージソートはこの原理を利用することで、O(nlogn)O(n \log n)という効率的な速度を達成しています。


2. データ探索 (Searching)

探索とは、データ集合の中から目的のデータを見つけ出すプロセスです。

先頭から順番に一つずつ比較していく方式です。

  • 特徴: データがソートされていなくても使用可能。
  • 性能: O(n)O(n) (データが増えるほど、探索時間も比例して増加)。

ソートされたデータの ==中間値== を基準に、探索範囲を半分ずつ絞り込んでいく方式です。

  • 特徴: 必ずデータが ソート されている必要がある。
  • 性能: O(logn)O(\log n) (データが100万個あっても、わずか20回の比較で探索可能)。

3. なぜアルゴリズムの効率性が重要なのか?

データが1,000倍に増えたとき、O(n)O(n) のアルゴリズムは1,000倍遅くなりますが、O(n2)O(n^2) のアルゴリズムは1,000,000倍も遅くなります。アルゴリズムの選択は単なるコーディングテクニックではなく、システムの「限界」を決定する重要な設計要素です。


キーチェックリスト

  • データをソートする際、ピボット(Pivot)値を基準に左右に分けてソートする方式は?(正解:クイックソート)
  • ソートされたデータの中間値を確認しながら、探索範囲を半分に減らし続ける探索法は?(正解:二分探索)
  • データが nn 個のとき、二分探索の時間計算量は何ですか?(正解:O(logn)O(\log n)