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Chapter 2
帝国と哲学の時代:ギリシャ・ローマ vs 秦・漢帝国
#ポリス#直接民主政#ローマ法#諸子百家#法家#中央集権
第2章: すべての場所の歴史 - 西洋の「自由」と東洋の「秩序」
古代文明が発達した後、東西はそれぞれ異なる方法で大規模な共同体を維持するための統治哲学を発展させました。西洋は「個人の参加と法」を、東洋は「強力な中央集権と儒教的秩序」を目指しました。
1. 西洋の古代国家:古典古代 (Greco-Roman World)
(1) ギリシャのポリスとアテネの民主主義
- ポリス(Polis): 都市国家単位の独立した共同体。
- アテネの民主政: ==直接民主主義==の嚆矢。すべての成人男性市民が民会()に参加し、政策を決定しました。
- 哲学: ソクラテス、プラトン、アリストテレスへと続く人間理性への探求。
(2) ローマ:法と帝国の完成
- ローマ共和政: 貴族と平民の権力バランスを追求した政治体制。
- ローマ法: 「法はあれど私情なし」の原則の下で体系化された万民法の基礎。
- 帝国化: 強力な軍事力と道路網(「すべての道はローマに通ず」)を通じた巨大領土の統合。
2. 東洋の古代国家:帝国時代 (Qin-Han Dynamics)
(1) 諸子百家:思想の黄金期
春秋戦国時代の混乱を収拾するために登場した数多くの思想家たちです。
- 儒家: 孔子、孟子。道徳と礼節による統治。
- 法家: 商鞅、韓非。厳격な ==法治主義== と賞罰による秩序維持。
(2) 秦・漢:中央集権帝国の確立
- 秦(Qin): 法家思想を背景に初の統一帝国を完成。 ==郡県制== を実施し、度量衡を統一。
- 漢(Han): 秦の過酷な法治を緩和し、儒教を国教化することで、2,000年にわたる東洋政治の標準を確立。
3. 東西比較分析
| 比較項目 | 西洋 (ギリシャ・ローマ) | 東洋 (秦・漢) |
|---|---|---|
| 政治体制 | 民主政 → 共和政 → 帝政 | 中央集権的専制君主制 |
| 統治原理 | ==市民権== と法による支配 | ==天命== と官僚制による支配 |
| 社会構造 | 契約と私情(Private)ベース | 礼節と公情(Public)ベース |
| 文化基盤 | 人間中心的な合理主義 | 秩序中心的な道徳主義 |
キーチェックリスト
- 古代アテネで市民が直接国政に参加した政治形態を何と言いますか?(正解:直接民主主義)
- 春秋戦国時代の混乱を解決するために登場した多様な思想家や学派を総称する名前は?(正解:諸子百家)
- 秦の始皇帝が地方勢力を牽制し、中央から官吏を派遣して直接統治した制度は?(正解:郡県制)